人工的な妊娠中絶の経験は、家族や友達などの親しい間であるからこそ打ち明けられないことが多いです。インターネット上サイトでは、妊娠中絶を経験した人が集まるサイトや掲示板が存在していて、その後の手術や経過に関しての情報を手に入れることができるようになっています。
出産することができない環境で妊娠した場合、妊婦は誰に相談するのでしょう。パートナー・医師・家族・友達となる男性。いちばんの理想としてはパートナーの男性とよく相談して、妊婦にとって負担の少ない道を選択することです。しかし、男性の中には妊娠したと知った途端、「俺の子供ではない」というように冷たい態度やあからさまな無視を続ける人も存在します。
自分には未知の世界であるパートナーの妊娠は、現状から逃げるという態度に豹変してしまいます。責任をとって結婚するという男性もいますが、パートナーの経済力や年齢によってはお互い納得の上で中絶するという方法を選ぶ人もいます。こういった悩みは後を絶つことはなく、インターネットサイトでは若い世代からの多くの相談が持ちかけられています。
育てることができない環境で出産することも問題が残りますが、安易に出産すれば良いというわけではありません。人間の命を左右する大きな問題であるだけに解決策が問われるところですが、妊娠中絶した後の女性の心のケアというものは存在していません。現段階では自分で対応する以外に方法はありません。